旭山病院で行われる精神疾患治療について
当院では精神疾患を抱える患者様に対して様々な治療を行っています。 医師による面接・薬物療法はほとんどの方が受けられています。 薬物療法は脳の機能異常に対して直接治療するもので比較的速やかに症状を軽減することが可能です。 薬の作用、副作用については医師あるいは薬剤師から指導を受けることができます。 疾患についての理解も重要であるため、ご本人、ご家族に対して心理社会的療法も行っています。
また脳にはリハビリテーションがとても有効であるため、専門スタッフによるデイケア、 作業療法を広く行っており、沢山の患者様に利用いただいております。 衣食住をはじめとした生活全般の悩みには精神保健福祉士が多くの情報をもとに御相談にのっています。 患者様によっては臨床心理士によるカウセリングを利用されたり、 食事や体重に不安がある方には栄養士が情報を提供しております。
以上のように旭山病院では精神疾患を抱える患者様の様々な悩みに対して幅広くお答えできる体制を整えており、 皆様が生き生きと生活されるお手伝いをしています。
受診・入院までの流れ
当院医療相談室へご連絡下さい。(代表:011-641-7755)
原則ご予約制となっておりますので、お電話頂いてから受診日を調整させて頂き、入院を決定いたします。緊急性に応じて、当日対応もさせて頂きます。
病棟における看護
- 安心して療養できる環境を提供いたします
- 病気により難しくなっているセルフケアをお手伝いいたします
- 退院後に以前の環境にお戻りになるのに備え、情報提供、トレーニングをお手伝いいたします
入院中のリハビリテーション(精神科作業療法)
精神疾患にかかることで、生活リズムの不安定さ、疲れやすさ、対人関係スキルやストレス対処能力の低下、脳の機能(認知機能)の低下やそれに伴う生活のしづらさ、などが生じます。回復段階や対象疾患に応じて、下記のようなリハビリテーションを行っております。
- 作業活動(料理、パソコン、革細工、陶芸、手芸など)
- リラクセーション
- 運動プログラム
- グループワーク
- 心理教育
- 病棟レク
- 行事
栄養指導
- 各病棟担当管理栄養士が患者様の栄養状態を定期的に評価し、適切な栄養管理に向け多職種とカンファレンスを実施しております
- 治療食の食事の説明や退院後に実践可能な食事の提案など、わかりやすく説明しております
- 各病棟で対象者に応じた集団栄養指導プログラムも実施しております
心理検査
心理検査は、「目に見えないこころの状態を理解し、その人に合った治療を行っていく」ために実施します。検査にかかる時間は、検査の目的や種類、患者様の状態によって異なりますが、おおよそ30分から2時間程度です。こころの状態を様々な側面から理解するために、数種類の心理検査を行うこともあります。
カウンセリング
心理カウンセリングでは、「話をすること」で自分自身の考えをまとめ、気持ちを整理し、問題を解決するための糸口を見つけ出せるように援助をしていきます。
服薬指導
- 服薬指導では、薬剤師が一方的に話すのではなく、患者さんにたくさん話してもらうよう心がけています。会話の中で用法用量の変更や薬の変更、追加、中止の必要性を感じたときは、医師に伝え検討してもらいます。患者さんと一緒に考え、相談し、少しでも快適に服用できるようお手伝いしています。
- 各病棟で対象者に応じた集団薬剤指導プログラムも実施しております
退院支援について
- ご本人様がしたい生活ができるよう様々な制度や社会資源をご紹介いたします