ごあいさつ

この度、2023年6月1日付で医療法人北仁会石橋病院 院長に就任いたしました、畠上 大樹です。
現在、人口減少や高齢化に加え新型コロナ感染症の蔓延など、医療情勢がめまぐるしく変化する中での病院長就任という重責を託され、身の引き締まる思いです。

ここ数年を振り返りますと、2020年からのコロナ禍においては、精神科医としてのアイデンティティを失う、そんな期間だったように思います。
精神科医療は基本的に会話と行動観察を前提としていますが、そのどちらも積極的な働きかけが困難になりグループでの活動が出来なくなるなど依存症治療を専門としている当院ではプログラムそのものが機能不全に陥る危機だったように思います。
そのような状況下で出来たこと、それは目の前の患者様が少しでも快方に向かうように環境を整え、そして不安や苦しみの只中にある患者様とともにあることでした。
これは精神医療における基本姿勢であるべきことなのかもしれませんが、コロナ禍以前によりも、患者様とともにあり続けることの大切さやその意味を理解できたように思います。

今後も職員が誇りをもって働ける病院、そして何より地域の皆様がより安心して受診できる病院を目指して今後も頑張る所存ですので何卒宜しくお願い申し上げます。